2008年2月26日火曜日

orgoneP 弐

前回の予告通り、今回はちょっと秘密を探ってみます。

見てない人はいないよね。分析だから。ネタばれだからね!
iDOLMASTER×FPM 301  『DANCE DANCE DANCE』


のっけから爆破解体動画。VJ疑惑も確かに出ますよ。
が、作者コメの「生きることは騒ぎだよ」は原詩だと"Life is bust"。
bust
【1名】
胸像{きょうぞう}、半身像{はんしん ぞう}
・The artist made a bust of the famous singer. : その芸術家は、有名な歌手の胸から上の像を作った。
〔人体の〕胸部{きょうぶ}
〔婦人服の〕胸囲
【2名】
破裂{はれつ}、爆発{ばくはつ}
失敗{しっぱい}、故障{こしょう}
破産{はさん}、破たん、不況{ふきょう}、不景気{ふけいき}、経済恐慌{けいざい きょうこう}
飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ、飲み過ぎ
打つこと、殴打{おうだ}、強打{きょうだ}、パンチ
手入れ{ていれ}、逮捕
実にこの人の作者コメは油断ならない。

そして、




アイドルたちのダンスに、ぐいぐいとねじ込まれる廃墟画像と文字のカットイン。
だんだんとペースを上げ、クライマックスは1分24秒から。

マジ18秒間瞬き禁止。

スローシンクロさせた3人のダンスとサブリミナル閾値ぎりぎりの廃墟画像で18秒。
何か脳内で幸せな汁が出てるーあはは

しかし一瞬物騒な画が見えるわけですが。


1分29秒地点。ご丁寧にユニットロゴ入り。
「im@sをdisってんじゃねーよ」と沸点の低い人ならキレかねない画を平気で使う。
すげーな、かっけーな。
自分が画面で伝えたい事が、誤解無く伝わる自信が無いとこれはできない。

続くシーンで、全ての鍵を握る爆破映像の逆回し。
ここで「破壊」と対のイメージ「再生」もしくは「創造」を表現する。
が、それらは輪廻の中で見れば"dance"に過ぎんよと。
生きる事が騒ぎならば、bust より party の方が楽しいし。
自分で止めなくても、いつか必ず終わりは来るから、せめてそれまでは、


って事なんだろうな。

ラストは渾身のシンクロダンス。
というか、全てが1分50秒からのダンスシーンのための前振り。
彼女たちのダンスを輝かせるための前振りにしか思えない。

どんだけ狡猾なんだ、あんたは!(賛辞)


しかしorgonePは基本的にお茶目さんである。



サムネだとわかりづらいので、拡大図。


微妙にりっちゃん贔屓してるように見えるのは気のせいかなw

いずれにせよ、答え合わせは叶わぬ話なので、基本俺妄想ってことで。

2008年2月18日月曜日

orgoneP 壱

iDOLM@STER&JB 『TURN ME LOOSE, I'M Dr.FEELGOOD』


どうしてもここから始めなければならない脅威の処女作。

当人は某所で「パソコン動画編集が初めての体験で」と語っていたようなので、きっとリニア編集機の経験しかなかったんでしょう。これで動画編集自体が初めてってことはありえないwww
そもそも、開始13秒でシャウトと共にJB登場の時点で発想が違いすぎる。
しかし構造は実にオーソドックス。シンクロをベースにして、要所要所でJBもしくは決めポーズのカットイン。音楽番組としての画作りに徹しているところが実にプロくさくて困るw。
その分盛り上がりの部分で短いカットを畳み込んで緊張感を持たせるのもこのP得意の手法。
もちろん当人の趣味が大いに反映されているのは当然として、そもそも「伝えたいことを伝えるために動画を作る」点が一切ぶれていないのがプロ疑惑が絶えない原因なんだろうなと。

P曰く、「モニタ前で思わずリズムとっちまったらオレの勝ちなんだぜ。」
それに対して「JBの勝ちだろ」的な米も見受けられたわけですが、アイマスキャラのダンサブルな側面を最大に発揮するために、最高にダンサブルな曲すなわちJBをニコ受けするか微妙にもかかわらず連れてきた。そしてがっちりと競演させてみせたことはorgonePのプロデュースなんですよね。
そして、アイマス知らなくてもJB知らなくても難しいこと考えなくてもハッピーになれる間口の広さ。
そのくせ、アイマスについてJBについてもっと知りたくなってしまう。

この雰囲気に近い作品がこちら。
週マススペシャル「SUPER IDOL RANKING」CM動画


CMなのに再生数が伸び続けるってどういうこと?w
偽小鳥さんのフリーダムすぎるニセっぷりによって、祭の始まりを予感させ期待させるとは。さすが仕事そっちのけで丸1日考えただけのことはあるぜw

一方で、先日紹介した「眩惑の海から」は一転して抑圧的な雰囲気だったわけですが、それは急にそうなったわけでもなんでもなくて、結局Pが最初から持ち続けてこだわり続けている部分があの表現を採らせたという気がするんですが。


そんなわけで次回はorgonePの動画に「隠された」メッセージを探してみたいと思います。

方針

まず、流行は追わないことにする。
時系列に沿って本日のお勧め的なものを紹介する方はたくさんいらっしゃるわけで。
せっかく見る専祭りで立ち上げたブログなのだから、「過去」を大切にしていきたい。
歴史を記すときに二つの方法論があることはご存知でしょう。編年体と紀伝体。
このブログは紀伝体でやっていきたい。
つまり、「Pタグ巡り」をここでやっていこうと思っています。
良い作品を一つ見つけたら、Pが他にどんな作品を手がけたか気になりません?
ですから、一つの作品から同じPの作品を続けて紹介していきます。

そして、受け手として何を感じて、なぜそう感じたかをしっかり書くこと。
感想だけなら動画に米残せばいいだけのことなんですよね。
それをわざわざこんなところに書き連ねるなら、「なぜ」の部分を大切にしないと後々に何も残らないような気がするんですよ。
いつか祭も必ず終わるんですから。

2008年2月15日金曜日

見る専祭Ⅱに寄せて。

5000ヒット以下の作品を紹介していくというこの祭。
私が推すのは2本です。

早速一つ目はこちら。

如月千早 「眩惑の海から」
orgoneP


「空気嫁!」と言われるでしょうがw
読まない。むしろ読んだ結果だと私は申し上げたい。

初出時賛否両論噴出したこの作品。
これまでは、テーマを絞り込んで単純明快な絵作りをしてきた感のあるorgoneP。
今回は「し」というテーマに対して、多面的なアプローチをしてきた。
映像自体もP自身の撮影によるハイクオリティな実写映像。
これは、あえて評価が分かれるように作ったとしか思えないw

実は、単品upにあたってorgonePは視聴者に1本の補助線を引いてくれている。
今こそもう一度確認に行くべきだ。

最後に私的な感想を。

 彼はあの束の間の二分間、千早をこちらに連れて来てくれた。
 そして今、その二分間は手の中に。

 それ以上、我々は何を望む?



そして二つ目はこちら。

フタリの記憶 -fakem@sStyleEDIT #4- アイドルマスター 疑似m@s祭
しおP

疑似m@sより。律子派新人しおP。チーターガールの人。
疑似タグついてるからっていくらなんでも埋もれすぎw

最初、正直曲に釣られてクリックしました。なんとなく聴きたかったんで。

泣 い た 。 何 こ の ガ チ P V 。

出落ちとミスマッチシンクロとフリーダムな作風が吹き荒れたこの祭りで、
このPは、最後まで「アイマスMAD」を作ろうとした気配が作者マイリスから伺える。




ほぼ同時期にカメラを持って街へ出ることを選んだ二人のP。
そんなことも気になったので、この2本を推薦します。

事始

祭りには目が無いほうだ。
とはいえ、積極的に神輿を担ぐほうでもない。昔から。
ちょっと離れたところからボンヤリ眺めてるほうが好みだ。

最近、それにも飽きてきたので、神輿を担ぐほうに回ってみたりもした。
それはそれで楽しいし、見えてなかったものが見えてくるってのはうれしい。

だから、ここで好き勝手なことを書き散らすことに決めた。

自分が思ったこと、情熱を傾けたことが、どうかネットの中で永遠に拡散していきますように。